糖尿病治療薬⑥(チアゾリジノン)

薬剤師国家試験

問題

・チアゾリジノン系薬剤は本邦では(   )があり、インスリン( 分泌促進・抵抗性改善 )薬に分類される。

難)ピオグリタゾンは、脂肪細胞の(   )を刺激し、(   )の産生を促進することによりインスリン抵抗性を改善する。

・副作用の「急激な水分貯留による(  ) 」でイエローレターが発行された。

解答

・チアゾリジノン系薬剤は本邦では(ピオグリダゾン)があり、インスリン(抵抗性改善)薬に分類される。

難)ピオグリタゾンは、脂肪細胞の(ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ))を刺激し、(アディポネクチン)の産生を促進することによりインスリン抵抗性を改善する。

・副作用の「急激な水分貯留による(心不全)」でイエローレターが発行された。

ポイント

薬理でも出てくるが、イエローレター案件として、法規や実務での出現頻度が高い。 

作用機序が複雑なため、まずはインスリン抵抗性改善薬であることとPPARγ刺激を押さえておく!

〜作用機序〜

前提:抵抗性の病態に「脂肪細胞内のPPARγの応答性の低下」が考えられている。

標的:脂肪細胞の核内受容体の一種であるPPARγ

作用の始点:PPARγを結合(刺激)

→アディポサイトカイン(脂肪細胞から分泌されるさまざまな物質の総称)の中で、

  • インスリン抵抗性を惹起する物質(遊離脂肪酸、TNF-α、レジスチン)の分泌を減少
  • インスリン感受性を改善する物質(アディポネクチン)の分泌を増加

させることで、インスリン抵抗性を改善する。

また、PPARγには、大型脂肪細胞のアポトーシス(自殺)させる作用もある。

※大型脂肪細胞:インスリン応答性の悪い脂肪細胞

臨床現場では?

イエローレターが発行された薬剤であり、使用頻度は高くない

・副作用などでビグアナイド薬が使用できない場合、またはビグアナイド薬単独では効果が不十分な場合に使用されることが多い。 

・現在ではそのポジションもSGLT2阻害薬に奪われつつある。

参考

チアゾリジン薬の投与は慎重に
(2ページ目)チアゾリジン薬は脂肪細胞に作用してインスリン抵抗性を改善する経口血糖降下薬であり、日本で販売されているのはピオグリタゾンのみである。欧米の糖尿病ガイドラインでは、チアゾリジン薬をインスリン抵抗性が想定される2型糖尿病における第2選択薬として使用すべき薬剤と位置づけている。
第5回 チアゾリジン薬 | 糖尿病リソースガイド
ピオグリタゾンについて インスリン抵抗性改善薬ピオグリタゾン(アクトス®錠/以下本剤)は2型糖尿病を適応疾患として1999年に上市されました。核内受容体のPPARγに作用し、脂肪細胞の分化を促進、肥大化した脂肪細胞を正常の小型脂肪細胞に置き換えます。これにより筋肉・肝臓
塩酸ピオグリタゾン投与中の急激な水分貯留による心不全について | 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
医薬品・医療機器・再生医療等製品の承認審査・安全対策・健康被害救済の3つの業務を行う組織。

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