糖尿病治療薬②(ビグアナイド)

薬剤師国家試験

問題

・ビグアナイド製剤には本邦では(   )(   )がある。

ビグアナイドは主にインスリンの( 分泌促進 or 抵抗性改善 )をする薬剤である。

・メトホルミンは(   )( 活性化 or 抑制 )させて肝臓での(   )を抑制し、(   )での糖利用を促進する。

・特徴的な副作用に糖新生抑制が起因の(   )がある。

難)(   )との併用によりメトホルミンの腎排泄量が低下し、乳酸アシドーシス発現のリスクが高くなる。

難)メトホルミンはミトコンドリア電子伝達系の(   )の活性を阻害し、ATP合成を抑制することでAMPKを活性化する.

解答

・ビグアナイド製剤には本邦では(メトホルミン)と(ブホルミン)がある。

・ビグアナイドは主にインスリンの(抵抗性改善)をする薬剤である。

・メトホルミンは(AMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK))を(活性化)させて肝臓での(糖新生)を抑制や、抹消組織(とくに骨格筋細胞)での(GLUT4)の発現量を増加させ、糖の取り込みを促進する。

・副作用に糖新生抑制が起因の(乳酸アシドーシス)がある。

・(ヨード造影剤)との併用によりメトホルミンの腎排泄量が低下し、乳酸アシドーシス発現のリスクが高くなる。

難)メトホルミンはミトコンドリア電子伝達系の(呼吸鎖複合体I)の活性を阻害し、ATP合成を抑制することでAMPKを活性化する。

ポイント

・臨床で多く使われており、国家試験でも実務や疾病などでも出てくる!

作用機序乳酸アシドーシスヨード造影剤との併用の3つを押さえておく!

・乳酸アシドーシスは糖新生が抑制されることで、出発物質の乳酸が体内に溜まっていくことが原因で発症する。

・細かい作用機序は添付文書にも記載がないので覚えておく程度で良い。

〜作用機序(呼吸鎖Ⅰを阻害してAMPKを活性化するまでの流れ)〜

電子伝達系の簡略化したイメージ図

・クエン酸回路から生じたNADHを出発物質として呼吸鎖複合体Ⅰから電子が移動していき、H+をどんどんマトリックスから膜管腔へ移動させる。

・生じたH+の濃度勾配を駆動力として、ATPを合成していく。

メトホルミンは呼吸鎖複合体Ⅰを非競合的に阻害して、ATP産生を阻害する。

結果、相対的にAMPの量が増加していき、AMP依存性プロテインキナーゼが活性化してATPの合成を促進していく。

ちなみに細胞の活性酸素の量も減少させるため、臓器保護効果もあると考えられている。

近年では、この活性酸素の減少がT細胞の寿命を伸ばし、抗がん作用の研究もされている。

臨床現場では?

・欧米では第一選択薬に分類される。

・日本でも、第一選択薬の中でもBMIが高い肥満の糖尿病の患者さんへの使用頻度が多い。

・経口血糖効果薬の中では低血糖を起こしにくい。

・乳酸アシドーシスは有名な副作用だが、それ以上に下痢や食欲不振の頻度が高いため、注意する。

・ヨード造影剤投与した際は、投与後48時間にメトホルミンを再開することが推奨されている。

その他

参考

https://www.city.kagoshima.med.or.jp/kasiihp/wordpress/wp-content/uploads/2018/01/H28-06.pdf

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メトホルミンの適正使用に関するRecommendation|公益社団法人日本糖尿病協会
日本糖尿病協会は、糖尿病に関する知識の普及啓発、療養指導、調査研究等をその理念に掲げ、広く国民の健康増進に寄与することを目的に現在約10万人の会員を擁しています。日本糖尿病協会には、糖尿病患者とその家族、医師、看護師・栄養士・ 糖尿病療養指導士などの医療スタッフで作られた約1,600の糖尿病「友の会」があります。

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